溶射とは?
溶射は工法としては30年以上前から存在していました。表面加工技術の一種として、 金属・セラミックス・プラチックと極めて幅広い材料を対象に高速で被覆できる コーティング技術として産業界で幅広く利用されてきました。 従来よりの応用分野である防食・防錆、耐摩耗、肉盛り再生などの他に、 最近では電磁気的用途や生体分野への応用なども展開されつつあります。
溶射によるコーティングの主な特徴
- 液滴や粒子が皮膜生成の単位であるため、CVD(化学気相蒸着)や PVD等のコーティングプロセスに比べ、皮膜の生成が格段に速い。
- 加熱により溶融もしくは軟化する材料ならば、ほとんどあらゆる材料の皮膜を生成できる。
- 金属はもとより、プラスティックや紙など、ほとんどあらゆる材料に対してコーティング可能。
- 溶射ガンや被覆対象物を動かすことにより、複雑形状や大面積の部材に適用可能。
- 集塵機等で廃棄物が捕集可能であり、原則的には廃液や有毒ガス等の発生が無い。
金属溶射とは
材料(亜鉛・アルミ)を加熱し溶融し、その粒子を高圧エアーにて施工物に吹き付け、皮膜を 形成する表面改質法。つまり塗装と同様に金属などの表面を保護する工法の一つです。
溶射の応用事例
- 自動車
- 家電
- 航空機(エンジン)
- 船舶
- 通信用鉄塔
- LNG(天然ガス)貯蔵タンク
- 高速道路の橋桁
- 鋼橋
- コンクリート鉄筋
- 海洋構造物
- ガードレール
- その他多数
溶射の優れた特性は以下のように様々な分野で利用可能です。
| 特 性 | 利用分野 |
| 耐 食 | 化学プラント,鉄鋼構造物,海洋構造物 |
| 耐摩耗 | ポンプのスリーブおよびシール部,水車の羽根,製紙ロール,印刷機給水ローラー,各種機械部品など多数 |
| 耐 熱 | ガスタービンブレード,ジェットエンジン燃焼器内壁,ロケットエンジンノズル |
| 絶 縁 | 電気部品 |
| 導電性 | ヒーター |
| 装 飾 | 家具,マンホール蓋 |
| 生体親和性 | 人工骨,人工股関節,人工歯根 |
| その他 | 酸素センサー,固体電解質型燃料電池電解質など 多数 |
ブラスト工程
素地に付着した塩分・油分などを 除去し、溶射した亜鉛/アルミの密着性を高めます。 実際には圧縮エアーを使って研削材を噴射し、表面を研磨します。
素地の状態
ブラスト処理後
亜鉛/アルミ溶射工程
専用機材を使って亜鉛とアルミの線材を加熱して溶融し、その粒子を高圧エアーにて素地面に吹き付けます。 低温にて溶射できる溶射機の採用で粉塵・ヒューム、悪臭が低減され環境にも配慮しております。
亜鉛/アルミ溶射後の状態
(亜鉛とアルミによる皮膜が形成されている。)
封孔処理工程
溶射表面にわずかに残った空隙を埋め込むことで、より一層の防食効果を発揮します。 使用する材料は無機系封孔処理剤でVOC規制にも対応しており、非常に滑らかな表面処理になっています。 このため一切の上塗り工程は必要なく、少々の汚れでも水圧での除去が可能です。
封孔処理後
設置工程
溶射は現場での施工も可能です。既に設置・使用されている物でも溶射は可能です。
以上で作業完成!
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